移植を受けた方のお話
今妻が入院している病院は移植治療を行える所なので、妻と同じ病棟には既に骨髄提供を受けた方々もおられます。既に退院されていますが、妻がそれらの方に少し伺うことができた体験談を今回は載せさせていただいます。どういう形での移植になるにせよ、移植を前にした妻はとても参考になったと言っていました(お二人の体験談です)。
お一人目ですが、昨年8月に入院、実弟から提供を受けて11月に移植(兄弟姉妹からの提供は冷凍保存できるそうです)。ちなみに弟さんの回復はとても早かったそうです。今年1/9に退院。
(前処置)フルダラ、アルケランを使用、放射線照射は無かったとのこと。アルケラン投与直前からクラッシュアイスを食べ、口内炎予防をした。30分に1個は必要だった。氷を口に入れたくない人は頬に当てて冷やす。
(副作用、GVHD)口内炎が数個でき、その内喉にできたものが、薬服用の時とても痛かった。一度40度の熱が出たがそれが収まってからは出なかった。また元々便秘傾向だったので酷い下痢症状はなかった。通常はかなりの下痢を伴うので柔らかいトイレットペーパーや赤ちゃん用の尻拭きがあった方が良い。中にはオムツやパッドが必要な人もおられるとのこと。実弟さんからの移植のためか辛いGVHDは少ないご様子。
お二人目は、骨髄バンクの候補のドナーさんが最終面談まで進んでいたのに、理由は不明だが急遽NGとなり、結果臍帯血移植に切り替えて昨年11月中旬に移植。今年1/10退院。
(前処置)フルダラ、アルケランではない薬を使用。放射線照射はなし。
(副作用)腰、下半身、肩に強い痛みが出たのでモルヒネを点滴で投与。また下痢、吐気、頭痛が継続。口内炎はうがいでほぼ対処できた。
(GVHD)下肢に赤い湿疹が4,5日出たが、辛いGVHDは少ないご様子。
この方の妻へのアドバイスとして、
・どんな症状が出るかはやってみないと分からない。だからその都度、先生や看護師さんにお任せするしかない。
・食欲がないときでも、口から食べるように心掛けること。そうすることにより後々の回復がずっと早くなる。
・とにかく強い意志を持って乗り越えること。回復させる強い根拠、理由があると強い。
・辛い時期は当然あるけれど、必ず終わりは来るから頑張るように。
実際に経験した方々のお話はとても参考になると感じます。