妻(患者)へのケアについて
今回は妻(患者)へのケアとそれを支える家族(私)について投稿したいと思います。国立がん研究センター内のがん対策情報センター製作の「がんの冊子」を参考にしました。
妻が急性白血病を告げられたのは、骨髄検査結果による大学病院からの電話でした。本人はある程度冷静に受け止められたと言っていましたがさぞかし落ち込んだことでしょう。私もそれを聞いたときには不明熱が続いていたけれど、まさかという感じでびっくり仰天です。家族である私がなぜもっと早く気付いてやれなかったのかと少し後悔もしました。人生は予測できずにまさかと思うことが起きます。
妻は泣き続けたり、落ち込んだり、家族に当たったりということは今のところ少ないので私としては助かっていますが、白血病に限らずがんを患った人には当然大きなストレスがかかります。「なぜ自分が」とか「何か私が悪いことをしたのか」「これまでの生活が食事含めて悪かったのか」「家族に大きな負担をかけてしまい申し訳ない」などと考えてしまいます。冊子によれば特に告知を受けた時の落ち込みや不安は当然あるものの、それが2週間以上継続し辛い心の状態が回復しない場合には適応障害やうつ病の可能性があり、精神的な専門的治療も必要になってくるとあります。
患者は不安や落ち込みを一人で抱え込まずに、家族や信頼できる人、専門スタッフに気持ちを打ち明け、心の支えにすることが大切になってきます。また自分の病気や治療について調べることで不安を軽減することもできます。専門スタッフについては病院の内外にあるので紹介したいと思います。妻も私もまだ調べ切れてきません。今後も都度相談できればと考えています。
・病院内の担当医、看護師の他、ソーシャルワーカー、精神科の医師、心理士など
・がん相談支援センター(全国のがん診療連携拠点病院内に設置されているがんの相談窓口)
・各自治体の相談窓口
・ネットでの相談や情報収集については、国立がん研究センターのがん情報サービスにアクセスすると、多くの情報を得ることができます。さまざまな症状への対処法、治療費や生活費の支援制度、心のケアなどです。またがんの冊子や書籍の紹介もされています。電話で相談できるがん情報サービスサポートセンター(0570-02-3410)もあります。
その他、支援団体について骨髄バンクハンドブックに記載のものを紹介いたします。
(電話相談可能)
・がん相談ホットライン(公益財団法人 日本対がん協会)
・病気や療養生活の相談(公益財団法人 がんの子どもを守る会)
・つばさ血液相談センター(血液情報広場つばさ)
・患者/家族電話相談 白血病フリーダイヤル(NPO法人 全国骨髄バンク推進連絡協議会)
(支援団体)
・NPO法人 関西骨髄バンク推進協議会
・一般社団法人 グループ・ネクサス・ジャパン
・日本骨髄腫患者の会
・日本ホスピタル・ホスピタリティ・ハウス・ネットワーク
・アフラックペアレンツハウス
・メイク・ア・ウィッシュオブジャパン
・夏目雅子ひまわり基金
・リブ・フォー・ライフ美奈子基金
・キャンサー・ソリューションズ株式会社
・ささえあい医療人権センターCOML
・NPO法人 キャンサーネットジャパン
・再生つばさの会
またがん情報サービスの他にも各種医療情報サイトが存在します。